そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『女神の勇者を倒すゲスな方法「おお勇者よ! 死なないとは鬱陶しい」』

今回、紹介する作品はこちら、『女神の勇者を倒すゲスな方法「おお勇者よ! 死なないとは鬱陶しい」』。

あらすじ
「勇者共をどうにかしてくれ!」いきなり剣と魔法の世界に召喚された外山真一に召喚主の“蒼の魔王”は土下座で頼み込んできた。魔王は可愛い娘のために、美味しい食料を求め人間界に来ただけで、人類に危害を加える気はないらしい。なのに殺しても蘇える勇者達に毎日襲撃され困っていたのだ。せっかく異世界に来たんだし、と真一は勇者撃退に乗り出すが、彼の策略は魔族すらドン引きするものばかりで――!! 第18回えんため大賞特別賞受賞作、魔王の参謀となった少年の勇者攻略譚、登場!

カクヨムからの書籍化作品です。

異世界に召喚された主人公が魔王の側についてさ、何度も蘇る勇者と戦うわけなんだけどさ。話の展開も、設定もかなりベタなんですよね。そのぶんですね、構成がかなり綺麗な作品です。

異世界ものってさ。お決まりの設定とか。お約束とかがあるわけなんですけどね。そのぶん、キャラを立てるためのストーリーの組み立て方がうまい作品はちゃんと売れるし、おもしろいんですよ。

単純だからこそ。職人の技量が出る。寿司屋の卵焼きみたいなものなんです。

この作品はゲスな主人公が魔王の側について女神の勇者と戦う、いわゆる悪いヤツがさらに悪いヤツを倒すダークヒーローものなんだけどさ。わりとそこまで不快にならないように書かれてるんですよ。

まず、話の構成は二つに分かれてます。主人公が召喚されてさ。理由を聞いた後に5人の女神の勇者と対峙して、彼らの心を折るある卑劣な作戦を思いつく。

このへんがさ、そんな作戦を思いつき、実行に移す主人公のゲスなキャラクター性を立てる部分になってるんですよね。

そのうえでさ、今巻でメインになるヒロイン、アリアンが出てくるんだよね。アリアンも女神の勇者の1人でさ。アリアンの強さを知った主人公は、アリアンを懐柔して魔王側に引き込むことにするんだけどさ。

こっからやる展開が、萌えキャラとの交流を理屈っぽく語るさ。神のみぞ知る世界やデートオアライブみたいな展開なんですよね。

このへんも、アリアンがかわいくて、じつはなにかしらの秘密を抱える女の子だから読んでておもしろい。

でさ、わりとうまいと思ったのが。アリアンに命令していた司祭の悪役っぷりですよね。10ページそこらでさ。主人公がアリアンを口説く間に高まっていた司祭の心の闇や苛立ち。さらには四つくらいのさ。かなりゲスだなって思うアクションをこまめに起こした上で。主人公が解決して倒すって流れは綺麗に爽快感を感じるようにできてました。

話の構成も綺麗だし。一巻にある女神を祀る宗教組織のうさんくささも気になる。後、人間界に広がる魔族との歴史、伝承もさ。どうやら嘘が混じってるようだからさ。続きは気になるんですよ。

2巻が出たら買おうかと思います。



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