そう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』の3巻について

 さて、今回紹介するのはこちら、『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』の3巻です。


スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました3 (GAノベル)

あらすじ(amazon引用)
300年スライムを倒し続けていたら、いつのまにか家族がふえていました。
そろそろスローライフは諦めて、家族との平和な日常を楽しもう、と思ったのですが……。

そんな! ファルファがスライムの姿から戻れなくなっちゃった(でも可愛い)!
何とか解決したと思ったら、今度は私を騙る魔女が登場で国中が大騒ぎに(目立つのは困ります!)!?
――「高原の家」はいつも賑やかトラブルが絶えません!

けれど継続は力なり。
今度こそ平和な日常をつかんでみせるから!!


また、森田季節さんの新作ですよ。
あの人、スゴイっスね。毎月なにかしらの本出してる気がしますよ。
しかも、書籍化の仕事をしてるのに、ネットでの更新もちゃんと行ってる。
たぶん、僕が知ってる中では、一番筆が早い作家さんですよ。

今巻での魅力は3つあります。

順に説明して、ネットと書籍版の違いを語ります。

ファルファがスライムになっちゃった

今回は、アズサの娘、双子姉妹のファルファがスライムになっちゃった。解決するためにベルゼブブを喚んだところ、魔王城に賢いスライムがいるらしいと聞き、ファルファを救うために一行は魔王城にってのが話の肝です。

ファルファがスライムになったことに対して、家族会議したり。娘を心配するアズサの心情だったりさ。今作も、ストーリーを通じて増えていく大家族としての要素の魅力が詰まってます。

何かあるたびにさ。家族会議みたいな、家族全員で話し合うシーンがあるんだけどさ。あぶれたり、目立たなくなるキャラがいないんだよね。そこが読んでて面白い。

仲間を救うための珍道中も、ギャグ満載でいいです。魔王の城で迷うくだりとかさ。RPGのあるあるネタいれてくるからウケんだよね。

アズサとベルゼブブのガチバトル

後さ、今回ベルゼブブとのバトルがあるんだよ。ベルゼブブはさ。ハルカラちゃんが家族になる回でさ。初登場して、戦ったわけだけどさ。その後で、仲間になって。その後は魔族関連の事件を持ち込んだり、アズサをサポートするさ。物語を転がすためのドラえもん的な便利キャラになっててさ。

アズサが一番強いわけだけど。じつは作中ではかなりの強キャラだってことが再認識できましたよね。

あのへんよかったです。今作は天下一武道会みたいなルールのある戦いだからさ。アズサとの肉弾戦も読みごたえがありました。

努力、家族ものからのゆるやかなテーマの変化

スライム300年は、1巻ではアズサのキャラを確定させるために。ワンパンマン的な、ふつうの努力を重ねたら強くなりましたをテーマにした話だったんですよ。

そっからさ、2巻からはさ。1巻で弟子になったり、娘になったキャラとの交流を密にしながらさ。いろんな事件を解決していく過程で新しい家族を増やしていく。何気にキャラ回のたびに家が増築されたり。村との交流が描かれてるとこもいいよね。

この面白さがさ。何かに似てるなって思ったんだよ。今、思い出した。ハウルの動く城を思い出すんだよね。

ハウルの動く城ってさ、何が面白いってさ。ハウルって魔法使いがさ。話が進むにつれて、城に住む仲間が増えてさ。途中でさ、引っ越した時に城の内部が増築されるじゃん。僕、あのシーンが好きなんですよ。

 スライム300年はさ。ハウルの動く城のさ。主人公のハウルを女にしてさ。その途中の家族をふやしての生活をさ。長くしてテレビシリーズにしたかのような話にみえるんだよ。

 ハウルの家族たちはハウルの超常的な強さとソフィーの人柄に惹かれて家族になるんだけどさ。アズサはその人柄と強さを両方備えていてさ。彼女を中心にして増えていくファンタジーを舞台とした大家族って感じがさ。読んでていいんですよね。

でっ、3巻からはさ。新しいキャラクターの登場とともに新しいテーマに移行していっている。

それがさ、働くってなにか。人間ってどう生きるのが幸せかなってはなしなんだよ。

ネット版でもさ、ファルファのスライム騒動の後ってさ。新キャラが出てきてその悩みを家族で解決する話に変わってってんだけどさ。

そのキャラの悩みってのがさ。仕事の悩みである場合が多い。これはハルカラの時からあったけどさ。三巻で出たエノとボンデリの悩みはそれが顕著なんですよね。

たとえば、エノは魔女として誰かに認められたいと考える一方で、知る人ぞ知る天才魔女というこういうふうに人に見られたいっていう見栄がある。

しかし、これがダブルバインドになり、いい薬をつくれるのに、宣伝活動をせず無名の魔女としてくすぶっていた。

これ、魔女の話として書かれてるけど、ネットで自分の創作論だけ語って、小説を書かずになんで俺は小説家になれないんだって言ってるクリエイターのはなしに似てるんですよね。

うん、僕とかね。

こんなふうにさ。コメディやほのぼのを描きながら日常の仕事や生活の悩みをファンタジーに落しこんだ悩みを家族で解決するはなしにシフトしている。

このシフトがさ、ゆるやかだからさ。読んでて違和感を感じないしさ。読み味が違ってて飽きないんだよね。

 書籍版では、挿絵、書下ろし短編が3篇あります。この短編もアズサファミリーの日常話として面白いですからぜひどうぞ。

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